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ご由緒
寺伝では平安時代前期の仁寿年間に、慈覚大師によって天台声明の道場として創建されたと伝わる。平安時代後期の天仁二年(1109)、融通念仏の祖である良忍によって再興された。その後、来迎院を本堂とする寺院を『上院』、勝林院を本堂とする寺院を『下院』と呼ばれるようになり、この上院と下院を合わせて、『魚山大原寺』と称されるようになった。その後、戦乱や天災によって焼失が繰り返されるも、その都度復興された。現在の本堂は天文二年(1533)に再建された建物である。また、天台の教えに関わる数多くの聖教を伝えることでも有名で、中でも伝教大師の得度や受戒に関係する文書の原本である「伝教大師度縁案並僧綱牒」は国宝に指定され、著名である。