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四季折々の自然が境内を彩る観音様の霊地

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きよみずでら

清水寺

千葉県いすみ市

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千葉県いすみ市に「日本三清水」と呼ばれる古刹・清水寺が伽藍を構えています。坂東三十三観音巡礼の第32番札所としても知られる清水寺には、秘仏御本尊・千手観音菩薩様を中心に、二十八部衆様や奥院堂の十一面観音様など様々な仏様がおまつりされ、創建1200年以上の悠久の歴史を伝えています。

巡りポイント

様々な仏様がおまつりされる境内は、さながら観音様の霊地である補陀落山のよう。四季折々の美しい自然と悠久の歴史を伝える堂々たる建物が調和する境内では、修行体験なども行われており、多くのお参りの方々が清水寺を訪れています。

本堂

  • 本堂
  • 本堂
  • 本堂
    外陣の天井に描かれている龍の姿
  • 本堂
    外陣に掲げられている絵馬や額
  • 本堂
    外陣に掲げられている絵馬や額
  • 本堂
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清水寺の祈りを伝える大堂

清水寺の中心となる建物である本堂は、江戸時代の文化14年(1817)に再建された建物。五間四面の大きなお堂である。堂外や堂内には様々な彫刻が施されている。

 

外陣の天井にはにらみを利かせる龍の姿や優雅に舞う天女の姿が描かれているほか、檀信徒の方々が奉納された数多くの絵馬が額が掲げられている。

感想■外陣に掲げられている絵馬や額の大きさと数に驚きました。大小さまざまな額が掲げられ、それぞれに寄進された方々の願いが込められており、様々な方々の拠所として歴史を紡いできた清水寺の歴史を体感することができました。

秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像

  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    お前立・木造千手観音菩薩立像《いすみ市指定有形文化財》
  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    お前立・木造千手観音菩薩立像《いすみ市指定有形文化財》
  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    御本尊様をおまつりする厨子
  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    御本尊様をおまつりする厨子
  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    御本尊様をおまつりする厨子の彫刻
  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    御本尊様をおまつりする厨子
  • 秘仏御本尊・木造千手観音菩薩立像
    御本尊様をおまつりする厨子の彫刻
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平安時代より人びとを見守り続ける観音様

本堂内陣中央にそびえ立つ勇壮な厨子の内部に清水寺の秘仏御本尊・千手観音菩薩様がおまつりされている。平安時代に造立されたと考えられている仏様で、令和5年から令和6年にかけて修復が実施された。毎年8月9日の四万六千日では、1年に一度、御本尊様が御開扉される。

 

厨子の前にはお前立仏の千手観音菩薩様がおまつりされている。鎌倉時代後期に造立されたと考えられている千手観音菩薩様で、いすみ市の有形文化財に指定されている。解体修理の際に胎内より納入品が発見され、この納入品から江戸時代の正徳元年(1711)に第23世住職である高典により修復されたことが判明した。

感想■お前立の千手観音菩薩様の気品あふれる立ち姿に魅了されるとともに、御本尊様のお姿をいつかお参りしたいと思いました。御本尊様をおまつりしている厨子を注意深くみると、組物の一つ一つが龍の頭となっており、その細やかな彫刻に圧倒されました。

木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像

  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
    風神像
  • 木造二十八部衆立像(いすみ市指定有形文化財)・風神雷神像
    雷神像
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御本尊様をおまもりする躍動的な諸天たち

御本尊様をおまつりしている厨子の左右には、千手観音菩薩様の眷属である二十八部衆がおまつりされている。これらのお像は鎌倉時代の造立と考えられており、24体が伝えられている。

 

また、二十八部衆の前には風神像と雷神像をおまつりしている。

感想■それぞれのお像に動きがあり、灯りに照らされて生じた影にまでも凛々しさにあふれていました。京都・三十三間堂におまつりされている二十八部衆像とお姿が似ているお像もあるということで、どのような繋がりがあるのか興味を抱きました。

鐘楼・千尋の池

  • 鐘楼・千尋の池
    梵鐘
  • 鐘楼・千尋の池
    千尋の池に住まう鯉たち
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山上に涸れることのない水面がたゆたう

本堂の前に位置する「千尋の池」は、古来より夏でも涸れることのない清水が満ちる池として親しまれてきた池である。坂東三十三観音巡礼において、清水寺のことを詠った御詠歌「濁るとも 千尋の底は 澄にけり 清水寺に 結ぶ閼伽桶(あかおけ)」にも登場している。

 

千尋の池の近くには、鐘楼が建つ。毎日昼(11時)と夕(夏18時・冬17時)になる鐘の音はお参りの方々に親しまれている。大晦日には除夜の鐘として一般の方々も撞けるという。

感想■山上に池があることが不思議でした。清水寺とともに守り伝えられてきた池を眺めながら、自然とともに祈りを捧げてきた先人たちの息づかいを感じました。

奥院堂・秘仏木造十一面観音菩薩立像(千葉県指定有形文化財)

  • 奥院堂・秘仏木造十一面観音菩薩立像(千葉県指定有形文化財)
    奥院堂 秘仏御本尊・木造十一面観音菩薩立像《千葉県指定有形文化財》 毎年8月9日御開扉
  • 奥院堂・秘仏木造十一面観音菩薩立像(千葉県指定有形文化財)
    奥院堂 秘仏御本尊・木造十一面観音菩薩立像《千葉県指定有形文化財》 毎年8月9日御開扉
  • 奥院堂・秘仏木造十一面観音菩薩立像(千葉県指定有形文化財)
    奥院堂 秘仏御本尊・木造十一面観音菩薩立像《千葉県指定有形文化財》 毎年8月9日御開扉
  • 奥院堂・秘仏木造十一面観音菩薩立像(千葉県指定有形文化財)
    奥院堂
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柔らかなお顔の四臂の観音さま

四天門の近くに建つ奥院堂は、文化11年(1814)、前年に焼失した本堂の仮堂として建立された建物である。堂内中央の厨子には、奥院堂の秘仏御本尊・十一面観音菩薩様がおまつりされている。十一面観音菩薩様は、毎年8月9日の四万六千日の際に御開扉される。

 

奥院堂の十一面観音菩薩様は鎌倉時代中期頃に造立されたと考えられている仏様で、4つの腕を持つ四臂のお姿が珍しい観音様である。唇にわすかに朱をさし、お身体全体は木の肌を活かした素地仕上げの仏様である。

感想■丸みを帯びたお顔や柔らかなふっくらとしたお身体が印象的な観音様でした。木の肌を活かした素地仕上げにより、より一層観音様の温もりを感じました。

四天門・仁王門

  • 四天門・仁王門
    四天門
  • 四天門・仁王門
    四天門
  • 四天門・仁王門
    雷神像
  • 四天門・仁王門
    風神像
  • 四天門・仁王門
    仁王門
  • 四天門・仁王門
    仁王像(吽形像)
  • 四天門・仁王門
    仁王像(阿形像)
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観音様の浄土へ誘う2つの門

四天門は、文政5年(1822)に建立された建物。朱色の彩色が施された四天門には、千手観音菩薩様の眷属である風神・雷神と持国天・増長天をおまつりしている。

 

四天門の前面には仁王門が建つ。仁王門の左右には仁王像がおまつりされている。

感想■四天門におまつりされている雷神様の愛くるしいお顔が印象的でした。口を開き口角を上げているように見えるお姿は、四天門を通るお参りの方々を歓迎しているように思えました。

百体観音堂・手水舎

  • 百体観音堂・手水舎
    手水舎
  • 百体観音堂・手水舎
    手水舎
  • 百体観音堂・手水舎
    百体観音堂
  • 百体観音堂・手水舎
    赤穂四十七士のお像
  • 百体観音堂・手水舎
    閻魔大王坐像
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西国・坂東・秩父の霊験ある観音様をおまつりする

四天門の近くに建つ百体観音堂には、西国三十三観音巡礼・坂東三十三観音巡礼・秩父三十四観音巡礼のそれぞれの札所本尊様の御分身がおまつりされている。

 

百体観音堂の向かって右側には、赤穂四十七士のお像がおまつりされている。明治時代の末、当時の清水寺のご住職が赤穂四十七士の供養のために発願し、新田野村(現いすみ市新田野)の仏師・長谷川良工が造立したと伝えられている。

 

向かって左側には、閻魔大王のお像がおまつりされており、延命長寿・災厄除け・疾病除けの御利益をいただけるとして信仰を集めている。

 

また、百体観音堂の近くにある手水舎には季節の花々が浮かび、お参りの方々を楽しませています。

感想■西国・坂東・秩父の観音様のお姿が並ぶ光景は圧巻でした。多様なお姿をされており、観音様に対する多様な祈りを体感することができました。

芭蕉句碑(いすみ市指定有形文化財)

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先達・芭蕉を偲ぶ

本堂の前に建つ芭蕉の句碑は、文政9年(1826)10月15日の芭蕉の133回忌にあわせて建立された句碑である。行川村(現いすみ市行川)在住の俳人・里丸翁が発願人となって建立したという。

 

刻まれている句は、芭蕉が三州(愛知県)で詠んだ「木枯らしに 岩吹き尖る 杉間哉」。

感想■表面に苔むす中でも変わらず立ち続ける句碑を見て、過去に生きた芭蕉を想う人々の想いの強さを感じました。

寺カフェ 千尋亭

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穏やかな境内で過ごすひととき

四天門の近くに建つ寺カフェ千尋亭はご住職の奥様が店主を務めるお店。季節に応じた美味しい甘味や食事がいただけることでお参りの方々の人気を集めている。

感想■今回の訪問の終わりに美味しいお蕎麦を頂きました。春の気配を感じる穏やかな日差しのもとで食べる美味しいお蕎麦は格別でした。

report

学生レポート

立命館大学 4年

今回の訪問で特に印象に残ったのは、奥院堂に安置されていた四本の腕を持つ十一面観音様です。普段は秘仏とのことでしたが、特別に拝観させていただき、ありがとうございました。実際にお像を拝見すると、お顔立ちがとても穏やかで、木の質感が生かされた温かみのある像であると感じました。

また、本堂には多くの絵馬が掛けられており、長い歴史を持つお寺であることに加え、これまでに多くの人々が清水寺を訪れてきたのだと実感しました。

お話の後に体験した座禅では、私自身初めての経験でしたが、心がとてもすっきりしたように感じました。

history

ご由緒

延暦年間(782~806)、巡錫していた伝教大師が道に迷った際、木こりの姿に変じた熊野権現が現れ、一夜の宿を与えてくれたという。伝教大師は当地で庵を結んだが、勅命により比叡山に帰ることになった。その後、伝教大師の志を受け継いだ慈覚大師が楠の霊木から千手観音を刻み当地にまつったと伝えられている。大同2年(807)には、坂上田村麻呂公が伽藍を建立したと伝えられている。

 

中世以降には、当地の領主であった大曽根氏を中心に信仰を集めた。坂東三十三観音巡礼の第32番札所としても有名であり、古来より多くの参詣者が訪れている。

info

参拝情報

名称
音羽山 清水寺
(おとわさん きよみずでら)
所在地
千葉県いすみ市岬町鴨根1270
googleMAP
参拝時間
8:00〜17:00
拝観料
宗派
天台宗
御本尊
千手観音
宝物殿
アクセス
■公共交通機関
外房線長者町駅下車4km徒歩50分(バスなし)

外房線長者町駅より有料送迎サービス
ツーリズムいすみ 080-8122-1039

■車
国道128号線「岬町江場土」の信号を西へ約5km 約10分
国道465号線「国府台三差路」の信号を東へ約4km 約10分
圏央道「市原鶴舞」インターから35分
※普通車・マイクロバスは山の上の駐車場まで入れます
※大型車は山の下、参道入口に駐車場があります(すべて無料)
駐車場
あり
Webサイト
https://kiyomizudera32.com/
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