「歴史を繋いだ想いを未来へつなげる」日本文化の魅力交流ポータル

  • Instgram
  • facebook

規格外のスケールに圧倒される、院政期文化を代表するお堂

いいね 17

さんじゅうさんげんどう

三十三間堂

京都府京都市東山区

  • 行きたい
  • 行った
三十三間堂は後白河法皇と平清盛によって平安時代末期に創建された蓮華王院という寺院の本堂で、現在の建物は鎌倉時代に再建されました。 「院政期文化」と呼ばれる平安時代末期の文化に特徴的な、120メートルもの長さを誇る大きなお堂とそこに祀られる千体の千手観音像は圧倒的なインパクトを持っています。

巡りポイント

三十三間堂は建物そのものが国宝であるだけでなく、堂内に祀られる千体の千手観音像、二十八部衆像・風神雷神像まですべて国宝に指定されています。その仏像の数に圧倒されてしまいそうになりますが、それぞれのお像に仏師の魂や祈りの歴史が詰まっています。それぞれの仏像の特徴や個性を感じ取ってみてください。

三十三間堂(国宝)

  • 三十三間堂(国宝)
  • いいね

院政期文化を代表する大規模仏堂

三十三間堂は正式には蓮華王院本堂という名前の建造物で、平清盛によって平安時代末期に造営された。 現在の建物は鎌倉時代に再建されたが、造営当初の様式を保っているとされる。 平安時代末期の院政期文化では、多くの仏像を祀ることのできる大型の御堂が数多く造営され、三十三間堂はその貴重な遺例である。
感想■およそ120メートルの長さを誇るとても大きなお堂は自分の目で見ると写真で見るよりも迫力がありました。 桃山時代から続く通し矢の儀式も残り、観光客だけではなく、地元の人々にも慕われているお堂であることが印象に残りました。

中尊の千手観音坐像と千一体の千手観音立像(国宝)

  • 中尊の千手観音坐像と千一体の千手観音立像(国宝)
  • 中尊の千手観音坐像と千一体の千手観音立像(国宝)
  • いいね

整然と並ぶ千体の千手観音

中尊の大型の千手観音坐像は運慶の嫡男である湛慶を中心に造られた。 両脇に並ぶ計1001体の千手観音立像は、平安末期の創建時のものが124体、鎌倉時代の再建時の像が876体、室町時代の像が1体ある。慶派、円派、院派の仏師たちによって造られたものであり、よくみるとそれぞれ微妙に表情や衣紋の表現などが異なっている。
感想■三十三間堂といえば、無数の千手観音像が並んでいる様子が一番印象に残ると思います。 千という数には、それだけ多くの人々の願いに寄り添い、願いを叶えるという意味合いも込められているのかもしれませんね。

風神雷神像(国宝)

  • 風神雷神像(国宝)
  • 風神雷神像(国宝)
  • いいね

日本最古の風神・雷神像

風神・雷神はインドで生まれた、自然現象を神格化した神である。 慶派仏師の作と考えられるお像は風神・雷神像としては日本最古のものであり、俵屋宗達が描いた有名な風神雷神図屏風のモデルとなったともされる。
感想■三十三間堂の両端に並ぶのが、風神・雷神像です。 三十三間堂では、雷神像を下から見上げるようにみることがおすすめされています。屋根に並ぶ垂木が稲妻のようにみえて迫力が増すからです。 風神・雷神ともに、見る方向によって雰囲気が変わる魅力的なお像でした。

二十八部衆像(国宝)

  • 二十八部衆像(国宝)
  • 二十八部衆像(国宝)
  • いいね

千手観音を守護する守護神

二十八部衆像は仏教とその信者を守る守護神である。風神・雷神と同様、インドの神々にルーツを持つ。 いずれも鎌倉時代の作であり、写実性が高く動的な姿を持ち、鎌倉時代彫刻の傑作と称される。

感想■静かな佇まいの千手観音像に対して、ダイナミックで迫力のある二十八部衆立像です。武神の姿であらわされる神だけでなく仙人や、女神もいて、それぞれが個性的でずっと見ていたくなるお像でした。

report

学生レポート

京都大学文学部4年

誰もが知っている京都で最も有名な寺院の一つが、三十三間堂だとおもいます。たくさんの魅力的な文化財が残されているお寺ですが、拝観を通して、それぞれの感性や視線から自由に仏教を感じ取って欲しいとお話しされていました。一つひとつのお像は単なる美術品ではなく、それぞれに仏教としての意味があり、人々の思いが込められているものです。三十三間もの大きなお堂いっぱいにこもっている祈りの歴史を感じながら、拝観してもらいたいお寺でした。(2021年12月11日)

history

ご由緒

平安時代末期の長寛二年(1164)、後白河法皇の勅願により、平清盛が私財を投じて造営。 鎌倉時代の建長元年(1249)に焼失し、文永三年(1266)に再建される。 桃山時代の天正十四年(1586)、豊臣秀吉によって隣に方広寺が造営されると、その一部となり、現存する南大門と太閤塀が造営される。 慶長二十年(1615)、豊臣氏が滅亡すると、妙法院の管理下となる。

info

参拝情報

名称
蓮華王院 三十三間堂
(れんげおういん さんじゅうさんげんどう)
所在地
京都府京都市東山区三十三間堂廻町657
googleMAP
参拝時間
8:30~17:00
(11月16日〜3月は9:00~16:00)
※最終受付は30分前
参拝料金
一般:600円
中高生:400円
小学生:300円
宗派
天台宗
宝物殿等
要確認
アクセス
京阪電車「七条駅」より徒歩7分。
駐車場
有(50台)
Webサイト
http://sanjusangendo.jp
SNS
  • Instgram
備考
ご紹介映像:
https://youtu.be/UekdNxIac2E?si=aBPuCAibYL5DyQo2

近くの寺院を巡ろう