大聖歓喜天堂の中央には人の背丈ほどの高さの大きな厨子が安置されている。この厨子の内部には日本で最大の大きさである双⾝歓喜天像がおまつりされている。この双⾝歓喜天像は、二代目の普川国師惟賢和上が鎮護国家のために行なっていた修法の御本尊であると伝わり、国の重要文化財に指定されている。漆や土を混ぜて紋様の形に成型し像に貼る鎌倉周辺に特徴的に確認される装飾技法である「土紋装飾」が施されていることでも知られている。厳重な秘仏としておまつりされており、厨子の扉が一般の方々に開かれる事は現在もないという。また、大聖歓喜天堂には、双⾝歓喜天像の本地である十一面観音立像や足利尊氏公の念持仏と伝わる地蔵菩薩坐像、鎌倉六阿弥陀霊場の札所本尊である阿弥陀如来像、元三大師坐像など様々な仏さまがおまつりされている。
感想■一般の人々はそのお姿をみることは叶いませんが、美しいお厨子からは、宝戒寺で大切に守られ続けてきた歴史を感じられます。堂内には聖天の本地仏としての十一面観音像や、宝戒寺に伝来したたくさんのお像が安置されていました。特に足利尊氏公の念持仏であった地蔵菩薩坐像には彩色や精緻な文様がきれいに残されおり、シュッとしたお顔は南北朝の動乱期を生きた足利尊氏公の勇ましさを反映しているように思えました。